面付・刷版作業は高品質な印刷物を作るうえで重要な工程の一つです。オフセット印刷からオンデマンド印刷へ移行しても不変の技術だと考えています。
フクインでは1996年に国内でもいち早くCTP(Computer To Plate)を導入し、刷版の環境・技術向上に努めてきました。
現在「Kodak Prinergy」を導入してデータのRIP処理を効率化し、コスト/品質の両面を重視した面付・刷版を行っています。
後工程を考えた工夫を面付で
面付/版設計
お客様よりいただいたデータを再現するには版設計時の工夫は必要不可欠です。
新版を作成する際は、経験豊富な担当者がコスト/品質面を考慮した印刷ができるよう版設計をご対案いたします。効率的な版設計を行うことで印刷時の紙資材ロスを減らすことにつながります。
刷版
社内の印刷で使用する版は音羽工場で刷版しています。
刷版のサイズは670mm×560mm〜1,130mm×930mmまで対応しています。(表参照)表以外のサイズについても対応できる場合がございますのでご相談ください。
出力後は担当オペレーターにより1枚ずつ目視検査(検版)しています。
目視検査(検版)を行い、正確な版づくりに取り組んでいます。
【基本サイズ一覧表】 | |||||||
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対応用紙サイズ | 菊半裁判 | 菊全判 | 四六全判 | ||||
版サイズ(ヨコ×タテ) | 670×560 | 730×600 | 945×665 | 1,030×800 | 1,030×770 | 1,130×900 | 1,130×930 |
【基本サイズ一覧表】 | |
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対応用紙サイズ | 版サイズ(ヨコ×タテ) |
菊半裁判 | 670×560 |
730×600 | |
菊全判 | 945×665 |
1,030×800 | |
1,030×770 | |
四六全判 | 1,130×900 |
1,130×930 |
データ管理
面付の作業データは当社で保管しています。面付けされた状態でデータを保管しているため、再版時には迅速且つ正確に対応でき、コストも抑えることができます。
面付後のデータの差し替えは、オンライン校正システム「FOCUS」と連動した体制をとっています。お客様が確認したデータをそのまま使用できるワークフローを構築することで、安定した製品品質を保つための1つとして取り組んでいます。
オンライン校正システム「FOCUS」については校正ページをご確認ください。
品質へのこだわり
刷版は印刷前の最終工程のため、データ上のミスを防ぐ取り組みを行っております。細心の注意をはらい、よりよいモノづくりの一助を担っています。
品質ISO規格「QC工程表」に基づく品質のチェックシートを導入し、設計の不具合を未然に発見し、品質不適合品をつくらない取り組みを続けています。
全ての面付・刷版は作業履歴を残しています。万が一の不良発生時にも履歴を確認し迅速な検証・原因の洗い出しを行い、社内で定期的に開催される「フクイングループ品質保証会議」にて報告し、再発防止に努めております。
デジタルの技術と確実な版設計、丁寧な検査により、正確な版づくりを行います。
フクイン全体の品質の取り組みは「品質保証・品質管理」をご確認ください。