多種多様な印刷に精通していることがフクインの強みです。長い歴史の中で培った経験と、海外拠点も含めた数多くのパートナー企業と協力することで、様々なご要望にお応えできます。大ロットや小ロット、カタログなどの商業印刷物、ビジネス書や絵本などといった出版印刷など幅広く対応しています。
多彩なオフセット印刷技術
高品質で大ロットの印刷と言えば、オフセット印刷です。現在主流の印刷技法のため、様々なニーズに応えるための機械や技法のラインナップを揃えています。
UV印刷
印刷直後にUV照射をすることで、インキをすぐに乾かす技法です。写真集や商品カタログなど、どうしてもインキ量が多くなってしまう案件でも速乾させることで汚れのリスクが軽減できます。また印刷後すぐに加工できるため、納期短縮も可能です。
特色
鮮やかなPANTONEのチップや蛍光色など、プロセス4色では表現できない色は特色で色再現が可能です。フクインでは自社工場に調色機があるため、迅速な対応ができるだけでなく「DICのこの番号に合わせて刷り上がりを鮮やかにしたい」「銀を少し青くしたい」「この現物と同じ色で」など、柔軟なご要望にもお応えしています。また光や後加工に強い耐性インキについての知識も豊富。書籍であれば表紙や帯などの付物、実用書の本文刷で。企業ロゴなど厳密な色再現が要求されるカタログや会社案内などでもご活用いただけます。
高精細印刷―0.01mmの再現性―
フクインでは、CTP技術の導入直後から高精細印刷への取り組みを開始しました。特にFMスクリーンに焦点を絞りテストを重ね、写真集では多くの実績があります。モノクロ写真集では通常のダブルトーンではなく、高濃度墨+ニスの2色刷で行い、視覚的に濃度域の広い、ダブルトーンに匹敵する再現を可能にしました。広演色プロセスインキとの組み合わせで、色再現領域をさらに広げた写真集も手がけています。
ドットサイズは均一のままドット個数の変調により階調を表現するFMスクリーンのアミ点。FMスクリーンはCTPのメリットを活かし、データにより近いトーンの再現を可能にしています。
ベジタブルオイルインキ
石油系溶剤を減らして、再生可能な植物油(大豆油、亜麻仁油、桐油、セシ油など)を使用しているインキのことです。石油系溶剤が発する揮発性有機化合物(VOC)を削減できるため、環境へ配慮したインキです。原料が植物のため安定した永続的な生産が可能で、化石燃料の枯渇を防ぐ効果もあります。
デジタル印刷―小ロットもバリアブルも―
多様性や環境への配慮が重視される現在、フクインでも時代のニーズに合わせた印刷設備を導入しています。デジタル印刷機や加工機などのPOD機(プリントオンデマンド機)を備えており、小ロットはもちろん可変データを使ったバリアブル印刷も可能です。
バリアブル印刷
宛名などの可変するデータも、Excel等のデータベースをご入稿いただければ自動処理・印刷が可能です。
オフセット印刷からPOD(デジタル印刷)へ
初版はオフセット印刷で大量に、再版からはデジタル印刷で少ロット、といったフローにも対応可能です。
品質へのこだわり
校正と本番との色差を防ぐ
複数のプロファイルを作成し、データをライブラリー化しています。定期的に校正機と本機とのキャリブレーションを行うことで校正と本番との色差を防いでいます。
機械と人の目による確認
フクインの印刷機には測色機(印刷品質管理システムPQS-D)を装備しており、インキ濃度やドットゲインなどを数値としても管理しています。また数値だけでなく、その日のコンディションによって変化する刷り上がりを評価するために目視での確認も行います。
またデータと印刷物を比較することで、汚れやデータとの差分を確認するためのデジタル検査装置CorrectEye SISを導入しています。
特色管理
特色の調合機には色調管理システムが装備されており、作成した色は全て配合などのレシピが記録されています。そのため再版が多い書籍の付物なども安定した色再現を実現しています。
印刷後の検査
印刷後は、抜取りと呼ばれる決められた枚数ごとに抜き取られたサンプルを検査室に送り、ゴミつきや傷が無いかなど品質確認を行います。