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紙と湿度

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2018.08.10

「紙と湿度」についてお話しします。

印刷にとって紙はなくてはならない存在です。
そんな紙の大敵は湿度です。紙は水分を含むと変形してしまいます。
代表的なものが「波打ち」「おちょこ」「カール」といわれるものです。

波打ち・おちょこ

1枚1枚積まれた紙の周囲の湿度が変化すると、紙の周辺が吸湿または脱湿します。
そうすると、その周辺部分が局部的に伸び縮みします。
これが紙ぐせトラブルとなる波打ちやおちょこの発生要因であり、印刷時に見当狂いあるいは印刷しわなどの原因となります。

*見当とは:印刷時に刷る紙の位置を決めるための目印。その形からトンボともいわれる

下図が波打ちとおちょこの形状です。

ただし、紙1枚全体が均一に吸湿または脱湿した場合は、紙の全体的な伸び縮みは起こりますが局部的な伸び縮みは起こらないので、上記のような波打ちやおちょこは発生しません。

カール

カールとは紙が湾曲することです。すなわち、紙が一方向に丸まる状態を指します(下図)。

表裏のどちら側にカールをするかは、伸びの小さい側、逆にいえば縮みの大きい側にカールをするという原則があります。
しかもその程度は、表裏の伸び縮みの差が大きいほど大きくなります。

このように、印刷現場では常に注意を払って紙の状態や湿度の管理をしています。

今回は、「紙と湿度」についてのお話しでした。

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