面付けについてお話しします。
面付けとは
印刷機による印刷では、コピー機のように1ページずつ印刷するのではなく、1枚の大きな紙に4、8、16、32ページというように、数ページをまとめて印刷します。
この1枚分の紙の単位を 「折り」といい、製本をするために折りたたまれたものを 「折り丁」または「折り本」といいます。
印刷された1枚の紙を、決まった折り方で折っていくとページ順に並びます。 この時、きちんとページ順に並ぶように1枚の紙にページを配置することを「面付け」といいます。
基本的には、2ページ掛け、4ページ掛け、8ページ掛け、16ページ掛けがあります。
例) 8ページ掛け:紙の片面に8ページ面付けするので、 表裏合わせて16ページになります。
折りごとのページ数、 右綴じか左綴じか、天袋か地袋か(この2点は後ほどご説明します★)で、面付けの仕方は変わってきます。
面付けを間違えないようにするために、 折り丁見本を作ります。
折り丁
「折り丁」の作り方で、一番オーソドックスなやり方は「回し折り」「時計折り」といわれるものです。
1. 初めに紙の真ん中で右から左へ2つ折りにします。この時点で4ページ折りです。
2. 折った後、時計回りに90度回転させます。
3. そして、さらにの真ん中で右から左へ2つ折りにすると8ページ折りになります。
4. 折った後、時計回りに90度回転させます。
5. さらに右から左へ2つ折りをすると16ページ折りになります。
これで「折り丁」の完成です。
次に、 右綴じか左綴じか、天袋か地袋かを決めます。
文章の流れる方向によって、右綴じか左綴じか決まります。
縦書きは文章が左に流れていくので、ページを右に開きますね。
この場合は 右綴じとなり、必ず右ページに偶数がくるようになります。
横書きは文章が右に流れていくので、ページを左に開きますね。
この場合は 左綴じとなり、必ず左ページに偶数がくるようになります。
天袋・地袋というのは、折り丁を折った時に袋の部分が上(天)か下(地)のどちらにくるかで判断します。
一般的に、右綴じは「地袋」。
左綴じは「天袋」になります。
※天地方向を間違えると、この後の製本段階で問題になっていきますので、注意しなければいけません。
最後にページ番号(ノンブル)をふり、この折り丁を広げると、、、
1枚の紙にどのような面付けをしたらいいのかが一目で分かるという事になります。
以上が、基本的な面付けと折り丁のお話になります。
今回は、基本的な「面付けと折り丁」についてのお話しでした。