クライアント:明日香出版社様
書名:『英文法が身につく教養としてのことわざ100選』書籍紹介ページリンク
事例の概要
・「ことわざを通じて英文法を学べる」英語文法書を印刷
・本文の組版から配本までワンストップで対応
英語の文法と文化を知るなら、「ことわざ」が最適
この本は英語圏で用いられていることわざ100個を厳選、それぞれの英文法の解説にこだわった1冊です。ことわざを知るには欠かせない、英語圏の文化背景を含めた意味や成り立ちの解説もあり、英語のことわざについて読むだけでも教養が深まります。英文法を覚えるだけでは飽き足らない、より深い学びを求める”英語が好き”な方におすすめです。
フクインでは本文組版、本文やカバーなどの印刷、製本、各出版取次会社様への搬入(配本)までを担当させていただきました。書籍のデータ制作から流通の手前まで幅広く対応いたしました。
印刷会社ならではの、データの事前チェック
今回原稿のデータをご入稿いただく前に、イラストデータの事前チェックのご相談をいただきました。今回の本文印刷はスミ(黒)と特色(ピンク)の2色刷だったため、イラストのデータもスミと特色に適切に分ける必要がありました。当初のデータではCMYK状態でデータが作られていたため、2色に分版する最適な方法をアドバイスさせていただき、その後の組版作業もスムーズに行うことができました。
上の状態が正しく2色に分版されたイラストデータをPhotoshopで開いたもの。2色データになっている。
印刷のポイント。カバーは内容に合った落ち着いた仕上がりに
カバーデータを拝見した際、本文の内容に合った落ち着いた重厚感のある赤色を表現する必要があると判断しました。本番の印刷ではカバーの欧文部分が赤すぎず・黄色くなりすぎずに注意して印刷。また、赤色全体が朱色に傾くなど、重厚感を失わないようバランスをみて印刷しています。
印刷時は色校正を踏まえて後加工のことを考慮に入れながらなるべく軽い赤にならないように印刷した。
補足:カバーはマットPPと呼ばれる光の反射を抑えた落ち着いた印象を与える表面加工が施されています。マットPPは加工を施すと印刷した色が薄く見えるような傾向があるため、重厚感が減らないよう印刷時に印刷濃度が下がらないよう配慮しています。
製本から配本まで一括対応
フクインでは組版やDTPの歴史も古く、印刷から製本・配本まで一貫して対応できることが強みです。窓口が1社になり、データ入稿や校正のやり取り、スケジュール管理等の手配が一本化される点は、お客様もメリットを感じていただいたとのことでした。入稿データやデザインから、印刷・製本の課題などに気づくことも多いため、そういったところも一括でご発注いただくメリットになると考えております。
今回、フクインでは組版、印刷、製本、配本と幅広く携わることでお客様の手間を省き、スムーズな進行を実現できたと感じています。各工程での品質も担保できるよう工程を横断した製作上の課題を察知することで、効率だけでなく安全に納品までを行うことが可能になります。