(画像は情報保護のため、加工を施しております)
クライアント: パイオニア株式会社様
案件名:パイオニア社内報「Spirit」
より環境に配慮した印刷物を
パイオニア様は「より多くの人と、感動を」を企業理念とし、1938年の創業以来、数多くの世界初、業界初の製品やサービスを世の中へ提供してきました。弊社も長年に渡り印刷の分野でお仕事に携わらせていただいており、商品カタログや取扱説明書、社内印刷物を中心に印刷のお取引をさせて頂いております。
社内報「Spirit」も印刷から納品まで長年に渡り携わらせていただいておりますが、パイオニア様が掲げるCSR活動の一環や、コロナ禍の中での働き方の変化もあり、『今の社内報を多くの方に読んでもらえる機会を増やせるような手法は何かないか?』とご担当者様からご相談があり、社内報の電子カタログ化とデジタル技術を活用したより環境に配慮した印刷方法の提案を行い採用して頂きました。
電子カタログとデジタル印刷について
パイオニア様はグローバル企業として活動されており、従業員の方も世界中でご活躍されています。紙の印刷物ではタイムリーに届きにくい地理的な問題も、社内報を電子カタログとして社内に公開することで、単にPDFを閲覧するという見せ方ではなく、新商品の発表会やイベントの動画、新商品のポイント等を電子カタログにリンクさせることで、会場の熱気や空気感、機能性を詳細に伝える事も可能となることに付加価値を感じて頂いております。
電子カタログ化の事前の打合せでは、
1.予算に合わせた電子化のご提案
2.閲覧者・公開範囲の確認
3.サーバー環境の確認
を中心に打合せを行い、制作段階でもリンク画像の見せ方や配色にこだわり、確認を進めていきました。
電子カタログ表示(画像は情報保護のため、加工を施しております)
また一部、部数は絞るものの冊子版の印刷も継続するという前提があった上で、従来のオフセット印刷からデジタル印刷への変更もご提案しました。デジタル印刷はインクジェット技術を活用した印刷方法となり、データから直接用紙へインクを塗布するので、これまでハンコとして使用していたアルミ版が不要となります。刷版工程や印刷工程で発生していた現像液や廃液も、従来のオフセット印刷から比べて使用量を削減することが可能となり、印刷機も省電力化された機械で印刷するので消費電力も抑えることができます。また、印刷稼働時の試し刷り枚数も削減することが出来るので、試し刷り用の用紙だけでなくインキの消費量も減らすことができ、まさに省資源で環境に優しい印刷方法となります。
最後に
今回は印刷の電子化、デジタル化の事例を紹介させて頂きましたが、今後ますます社会全体でのデジタル化、環境への配慮や取り組みが重要となっていくことが予想されます。
当社では印刷会社としてできる事を多角的に模索し、環境に配慮したサービスをお客様へご提案できるように、今後もご提案を続けて参ります。